
弊社紹介
ケニー株式会社は、マレーシアのマラッカ州に製造工場を持つタンナーです。
タンナーとは、動物の表皮から取れる皮から、日常的に製品として使われる革へと鞣す(なめす)皮革製造に関わる会社のことを呼びます。
元々の動物の皮というものは、そのままにしておくと腐敗してしまう為、薬品などを使用して皮を腐らないように変質させます。この過程を経て『皮』から『革』になります。
その工程を『鞣す(なめす)』、英語では"Tan"と言い、それに関わる会社や人は
タンナー "Tanner" と呼ばれます。
工程の紹介 (革製品が出来るまで)
⒈ 原皮(ピックル)の入荷
主に中近東やアフリカからピックルと呼ばれる塩漬けの状態で、原皮を輸入。
グレードや厚み、用途によって選別を行います。


2. ドラム工程で水戻しとクロム鞣し処理
ドラム(タイコ)と呼ばれる樽のような形をした容器が回転する機械装置に、原皮と大量の水と薬品を一緒に入れ、回転によって皮に薬剤を浸透させる。
水洗い、脱脂、化学薬品を使用するクロム鞣し(なめし)を施し、皮をウェットブルーの状態にする。鞣し剤のクロムに染まった、淡い青色の革がウェットブルーと呼ばれる。耐熱性と弾力性をもつ。


3. シェービング
革の厚さを均一に揃えるために、ウェットブルーの肉面(裏面)を機械で削る。


4. ドラム工程で再鞣と加脂、染色
再びドラムに戻して、風合いや染色性を改善させるための再鞣し、革を柔軟にするために油を加える加脂と、着色剤を使い染色を施します。

5. 乾燥工程
まだ水分を多く含む革をセッターで水分を取り除き、同時に伸ばす。
その後、ハンガーにかけて自然乾燥させる。

6. 空打ちドラム
乾燥後に行われる革の柔軟作業で、水を入れないドラムに革を入れて回転させる。
革の繊維がほぐれ柔らかくなる。


7. ステーキング
乾燥させた革をもみほぐしてさらに柔軟性 を与える工程。ヘラがけとも呼ばれる。


8. ネット張り
鋼板上にトグル張りし、革を平らな状態にして、より大きく軽量できるように全方向に伸ばす。


9. 職人による等級の選別
1枚1枚職人が細かく品質(銀面の傷や、色味、厚さ、フィーリング)をチェックを行います。
革の状態によって各グレードへと選別されて行きます。


10. 計量〜梱包〜出荷まで
選別を終えた革をシワがよらないように平らにして、機械に通して計量を行います。
その後梱包して各顧客へと納品されて行きます。

